集中力を計測する
ニュースレター第2号💪
今回は「JINS MEME」を使って、集中力を計測する方法をご紹介します。
集中力を計測したい
今後、このニュースレターでは
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コーヒー
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運動
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部屋の酸素濃度
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...etc
が、エンジニアの集中にどんな影響を与えるのか、を実験し、記事にしていく予定です。
そこで問題になってくるのが、集中力の計測です。
学術論文では、人をたくさん集めてテストの点数の平均で集中力を評価することが一般的です。
しかし、
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人を集めるような大規模な実験はできない
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プログラミングをテストのように点数で評価することはできない
と論文のようにはいきません。
そうなると、主観的に
「めっちゃ集中できた!100点」
「全然できなかった….60点」
で評価することになりますが、それだけでは信頼性に欠けてしまいます。
客観的、定量的に集中力を計測、評価できるものが欲しいです。
そこで見つけたのが「JINS MEME」です。
JINS MEMEとは
JINS MEME(ジンズミーム) は専用のアプリと連携して、姿勢、心の状態などが計測できるウェアラブルメガネです。価格は¥19,800。取扱店で試してから、購入するのがおすすめです。
JINS MEMEは鼻当て部分に内蔵された6軸モーションセンサー、3点式眼電位センサーを使って様々なデータをリアルタイムに取得し、Bluetoothでアプリに送信します。

JINS MEMEホームページより
アプリは受け取ったデータを解析し、でBODY(姿勢の良し悪し)、MIND(心の状態)、BRAIN(集中力) として表示してくれます。
アプリの出来も素晴らしく、JINS社が本気で作っていることが伺えます。
BODY(姿勢の良し悪し)
(姿勢のイラストで視覚的に分かって、素晴らしいUI👏🏻)

JINS MEME アプリより
MIND(心の状態)

JINS MEME アプリより
BRAIN(集中力)

JINS MEME アプリより
BRAIN(集中力)…..そうです!BRAINはまさしく自分が求めていた集中力を計測できる機能なのです!!
集中力の計測方法
JINS MEMEはつけているだけでも、全てのスコアを自動で計測してくれますが、計測機能を使ってある時間帯のスコアだけを個別に計測することもできます。

JINS MEMEアプリより
計測が完了すると、このような形でレポートを出力してくれます。

JINS MEMEアプリ
条件を変えて集中力を計測をし、検証したい自分にとってはまさにうってつけです!最高!
実験
この計測機能を使って、JINS MEMEがどのくらい正確に集中力を測定できるのか実験しました。
エンジニアがよく行うであろう作業
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勉強
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プログラミング
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読書
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スプラトゥーン
について、それぞれ30分x4回ずつ、JINSMEMEで集中力を計測。主観的な集中力の点数(100点満点)と比較します。主観的な点数とJINS MEMEの点数にある程度相関があれば、客観的な数値として信頼できると考えられそうです。
結果
勉強
最初にやったのは勉強です。
具体的にはCache解体新書(余談ですが超おすすめ)を読みながら、内容をまとめてNotionにメモしていく作業を行いました。
結果、驚くほど低いスコアが出ました….😇
ほぼずっと集中外です。


自分の感覚としては結構集中できていたつもりだったのですが、自信を無くしました笑
ただし、主観のスコアと点数の差は大きいものの相関係数は、0.90と強い正の相関が見られます。
プログラミング
続いてプログラミングです。
個人で開発しているNitteのフロントエンドの実装を行いました。
なんと今回行った作業の中で、最も平均スコアが低かったのがプログラミングでした….


プログラマーとして大丈夫かと不安になります笑
ただ、こちらも相関係数は0.76と一定の相関が見られました。
読書
続いて読書です。
読んだのは谷崎潤一郎の文章読本です。
こちらは勉強、プログラミングに比べて比較的高いスコアが出ており、ZONEに入っているタイミングもあります。


ただ、主観としては他の作業とそこまで大きい違いはなかったです。
スコアの違いはあるものの、こちらも相関係数は0.44 で主観と一定の相関が見られます。
スプラトゥーン
最後に自分がめちゃくちゃハマっているゲーム「スプラトゥーン3🦑」で試してみました!
なんとスプラトゥーンが今回実験した作業の中で最高の平均スコアを叩き出しました。
試合中はわかりやすくゾーンに入っていることがわかりますね….笑


相関係数は0でしたが、スコアが良い時ほど勝率も高く、うまく測定できていると感じました。
全体
全ての結果を1枚にまとめたのが以下です。

考察
視線移動で計測するので、作業によって違いが大きい
勉強とプログラミング高く、読書とゲームが低く出たのは、JINS MEMEが視線移動の量で集中力を算出している(と思われる)ことにありそうです。
勉強とプログラミングはパソコンを使って、あちこちに視線が移動するので、集中力スコアが低くなり、読書やゲーム(Swithの小さいモニターでやってた)はずっと同じところに視点が集中しているので、高く出る傾向にあります。
個別の作業としては相関はあるので、今後活用できそう
全体の相関係数は-0.35 とおかしなものになってしまいましたが
個別の作業別に見ると
勉強: 0.90
プログラミング: 0.76
読書: 0.44
スプラトゥーン: 0(×)
と一定の正の相関が見られました。
(試行回数が少なすぎて、信頼しきれるものではありませんが…)
そのため、今後自分の主観をサポートする数値としてJINS MEMEの測定結果が使えそうです💪
ということで、いい感じに集中力を計測することができました😆
冒頭にも書いた通り、今後はこのJINS MEMEを使って、どうすれば集中力が上がるのか色々実験していく予定です!
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